【WOMANウェルネスセミナー】開催にあたって

1月に【WOMANウェルネスセミナー】を担当いたします。こちらは現役の看護師、保健師、薬剤師などの医療従事者と志を同じくしたみなさんで構成されている WOMANウェルネスプロジェクト 主催のセミナーです。医療従事者のみなさんからぜひ、と言われることは、同じ医療従事者としてとてもうれしいこと。また、今回のご縁はひょんなことから始まりました。そんなお話しは機会があればご紹介したいと思っています。

このセミナーを担当させていただくに当たってお話しを聞かせていただいた際、国家資格を持って働く現役の医療従事者だからこそ直面している現状というものをお聞きしました。たとえば病院で処方された薬を受け取りに処方箋取り扱い薬局へやってきた人がよく言うこと。
「このお薬、ほんとうに飲まなきゃダメですか?」
「抗生物質飲みたくないんですけどー」
その場の状況を容易に想像できてしまうような会話です。他にもワクチンに関する会話だったり、痛み止めに関する質問だったり。まず、「それは先ほどあなたがお話ししておられた、薬を処方したお医者さんに聞くべき質問ですよね?」 という内容の質問を薬局の窓口で薬剤師に投げているわけですよね。さらには、「それはインターネットで流れている”うわさ”ですよね?」 という都市伝説についての質問だったり。

医療の現場にいる多くの医療従事者が、正しい知識と強い倫理観を持ってそれぞれの職務に当たられています。だからこそ日本の医療が高い水準を保てているわけですが、最前線にいる医療従事者だって人間です。国家資格のお免状+学んだ知識・これまでの経験をもってしても、一瞬迷うことだってあると思います。看護師さんみんなが なにも心配せずに娘さんに子宮頸がん予防ワクチンを打ったでしょうか?きっとそうじゃないと思うし、そうじゃなかっただろうことも知っています。しかしながら職場では、家族に対して ではなく”患者さんに対する職業人として”の責任を全うすべく、最前線を守ってくださっているのだろうと信じています。

そんなみなさんの一瞬の心の迷いをなくしたい。返事に窮すことがないよう背中を支えたい。そう願っています。

世の中には日本の医師免許、看護師免許、薬剤師免許を有しながらも、現行の医療を是としない、どころか否定する ことを説いているケースを見ます。「医療に頼りたくない」「より自然がいい」そんな気持ちは誰しも抱くもの。医療者だろうが医療者でなかろうが、それはあたりまえのこと。しかし、正確な知識を持たない方々が抱く「医療に頼りたくない」「より自然がいい」その気持ちに、”免許を有した”者だからこそより強く拍車をかけることができてしまう そんなケースが少なからずあるように見受けられます。お医者さんが言ってるんだから。元看護婦さんが言ってるんだから。だから信じられるでしょ?そんな具合に。
こうした流れは本当に避けたいし、減らしていくべき。私はそう思っています。

現場で直に世の中の人と接している医療者だからこそ、感じた葛藤、困ったな という思い、そのあたりをお聞きすることができたように思っています。強く共感いたしました。さらにはみなさんのベースに知識があるからこそ、こちらからのお話しもちゃんと伝わるありがたさ。これはあたりまえのことですけどね。同業者ですから。

お越しいただく医療者のみなさんには、みなさんが持つ資格 が意図せずして生み出してしまうパワーや影響力というものを改めてお伝えしたいと思っています。また、このセミナーにご参加いただくであろうみなさまの多くは、もちろん医療従事者ではないでしょう。そんなみなさんにはエビデンスのある新しくて正しい情報を、腑に落ちるかたちでお伝えします。もうきっと迷わない。

セミナーについては後日あらためてご案内いたします。どうぞお楽しみに!

http://wellness-happydream.com/topics.php?id=128

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