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COLUMN コラム

メソメソしているとき、元気が出ないときに考えること

2025/12/02

■ 淋しさに襲われるように

――58歳です。1年前に一人息子が自立し、夫と2人暮らしになりました。たまにけんかはするけど、それなりにうまくいっていると思います。

半年ほど前から毎朝、淋しさに襲われるようになりました。90歳の義母は寝たきりですが、88歳の義父、88歳の父、87歳の母は元気にしています。でも、4人が亡くなることを想像すると涙が出ます。これではダメと思ってもメソメソ。

私は11年前に直腸がんを患い、40代から病気がちです。元気な人と比べてメソメソするたびに、思考を変えなくてはと思い、リアルボイスを聞くなど工夫しています。

〈高尾美穂からのリアルボイスへ寄せられたレターから〉

メソメソするのは、誰かにご自身の何かを気づいてほしい、というメッセージだと思うんです。一人ぼっちでメソメソしても、自分で泣きやんで、自分で次の行動に移るしかないので、一人きりの空間ではそこまでメソメソし続けないですよね。メソメソしている場面を見つけてくれる誰か、気持ちを受け止めてくれる誰かがいるから、自分は今メソメソしたいと伝えたくてメソメソしているのでは、と思います。

そう考えると、メソメソしたくなる理由を探して、それが変えられそうなことであれば変える努力をすることで、メソメソの頻度が下がってくるかもしれません。もしくは、パートナーやご家族に自分のことを気にかけてほしいという思いの表れかもしれないわけで、その関係性が少しでも変化すれば、メソメソも変化するかもしれないですね。

■ 思うままにだらだらしていい?

――50歳になりました。事務職に採用されて、1年前から働いています。実際はまあまあな作業に階段の上り下りがあり、帰宅して家事と寝る前のヨガはこなしても、休日はとにかく疲れています。以前は友達と会っておしゃべりするのが楽しかったですが、今は最小限の買い物をしたら家でゆっくりしたくて、だらだらしています。

思うままにだらだらしていいのでしょうか。それとも、エイヤ、と外に出た方がいいのでしょうか。

〈高尾美穂からのリアルボイスへ寄せられたレターから〉

どなたも元気が出ないときは、とりあえず寝てみましょう。翌朝起きてみて、昨日よりは元気があるのか、昨日と同じぐらい元気がないのか、もしくは昨日よりもっと元気がなくなっているのかを、自分なりに確かめてみることをおすすめします。

今の自分の状態が、まだ下り坂の途中なのか、もうボトムにいるのか、もしくはボトムからちょっと持ち上がってきているのか、自分なりに自分の状態についてイメージを膨らませてみると、どれだけ気持ちが落ちたとしても、ゴムボールがもっとも低い底=床に当たって跳ね返ってくるような変化を気持ちの面で経験できることがあります。そのイメージを持っていれば、メソメソして落ち込んでも、元気が出なくて気持ちが落ちていっても、いずれそこそこ戻ってくることは十分可能です。

ゆっくり休んだ方がいい場合も、もちろんあります。ボトムに向かっていると自分が思うとき、より悪化しているときは、休むことが最優先事項になると思います。

■行動を起こして得られるものも

一方で、元気が出ないという気持ちがいろいろな行動を減らす、もしくは行動しない理由にもなり得ます。それは、人生のきっかけとしては本当にもったいないことだと思っています。一歩を踏み出したことで何かにであえるかもしれないですし、そこから新たな人間関係が生まれることもあります。行動を起こしたからこそ得られるものもあると思うんですよね。

だから、ボトムで跳ね返ったボールが戻ってこられそうなときは、絶対に動いた方がいいですよ。やみくもでもいいですし、ウォーキングでもいいので、何かしら行動を起こすと気持ちが少し前向きになっていることに気づくでしょうし、行動を起こすことで得られる人間関係が何かのヒントにつながっていくこともあります。

世の中はちょっとずつ変わっていくもので、それに伴って私たちも変化し続けています。行動を変えることで、気持ちが変わることもあります。昨日と今日では確実に違いますし、今日と明日でもまた違います。同じ気持ちのままずっとずっと毎日が続くわけではない、ということも知っておいていただくといいのかな、と思います。

※2025年9月29日配信「高尾美穂からのリアルボイス」を元に一部を再構成しました。

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