人にやさしく

職場に、2日間お休みをしていたスタッフが戻ってきました。彼女は1日目無断欠勤のちにこちらからの電話で連絡がつき休暇を申請、2日目は曖昧なままお休みとなっていました。今日は出勤するとの話しだったため朝スタッフルームでなんとなく彼女を探してみました。彼女は出勤しており、マスクをしてPCに向かっていました。数名いたスタッフみんなに向かって『おはよ~』と声をかけたところ、彼女だけはPCに向かいうつむき加減のままでいました。

私は一応管理職側の立場におりますので、こういうケースの場合の対応を考えなければなりません。今回のケースでは、彼女からの訴えがまだあまり把握できていないため無断欠勤した理由などはこれからはっきりしてくるとは思いますが、社会人として仕事に穴をあけたという事実にはきちんと向かい合わなければならないことになると思います。

スタッフルームで、あえて彼女に声をかけにいきました。『体調悪いらしいけど大丈夫? 無理そうだったら言うんだよ~』彼女からは案の定、『大丈夫です』との返事があるものの、ほかのスタッフを気にしてか、それ以上の話しはありませんでした。彼女はもともと寒がりで、よく小さなファンヒーターを抱えて仕事をしてる光景を見ていましたので、『寒かったらヒーター独占していいからね』なんて言いながらスタッフルームをあとにしました。

本来であればまわりの管理職と相談しながら彼女へきちんとしたアプローチをしていくことが一般的でしょう。ただ、自分がもし無断欠勤をして次に職場へ出たとしたらどう接してほしいかを考えてみると、休んだ事実は知っていながらもその理由はあまり知らない。よくある体調不良を理由であろうと想定して話しをする。そんな感じで接されたら張りつめていた気持ちも少しはやわらぎ、要らぬ警戒心も解け、言葉も出やすくなるのではないかと思います。このくらのスタンスでコミュニケーションをスタートさせれば、そこからあとがきっと上手く流れていくだろうと考えるわけです。

一対一のコミュニケーションの場合特に、自分だったらどうしてほしいか それを考えながら言葉や動きをチョイスしていくとスムーズに会話も物事も進んでいくことでしょう。自分がしてほしいことはきっと相手も されて嫌な気分になることはまずないでしょうし、してほしいことである場合が多いと思います。

職場としては、他のスタッフも含めて今回のようなケースが再び起こらないような環境を整備する必要があると同時に、基本仲間にやさしく、人にやさしく、自分にもやさしく過ごしていけるような職場をめざしていきたいです。それがきっと接する相手にも伝わり、やさしさは思いやりとして感じていただけるのではないかと思っています。

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