日本代表トレーナーへのアスリートヨガ指導

IYC表参道で、ある競技団体の日本代表トレーナー陣へのアスリートヨガ指導者養成講座が続いています。私からはいつもの3倍くらいの時間をいただいて、アスリートのからだに対するヨガの効果についてのお話しをさせていただきました。人気のある競技の、しかも日本代表のトレーナーのみなさんへの指導という望んでもなかなかない機会をいただいたわけですが、やはりトップアスリートに毎日 接しているみなさんの意識や知識はとても高いものでした。

 

実際、ヨガを自分のトレーニングの一環として取り入れているアスリートは増えてはきたものの決してまだ多くはなく、これまでにヨガとは縁がなく現場にいるアスリート本人、指導者、トレーナーなどサポート陣はたくさんいます。そんな方たちがヨガに触れた際の “生の反応”をいただくことはとても貴重であり、かつありがたいこと。なぜなら、すでに常にヨガのある生活をしていることで、どんなことを不思議に感じるのか、どんなことが腑に落ちなくてあたりまえなのか、その感覚が私にとって、ヨガと縁がなく過ごしている人とはずれてきているはずだから。そのギャップを埋めないかぎり、こちらから勧めるツールを積極的に取り入れていただくことはできないでしょうし、さらにその方たちが伝えるべきまわりの人(=今回のケースであれば日本代表の選手たち)に届けることはさらに難しい。

 

今回はヨガによってからだに起こる変化をデータとして確認できる、そんなテーマのお話しへの興味がものすごく高かったです。やはり、エビデンスあるものを取り入れたい、だからいいんだ、ということを他のトレーナーにも伝えたい、そんな思いの表れだろうと思います。

 

もうひとつ、ざっくばらんな話しの中で、私が示すエビデンス感満載のお話しを、ヨガの世界にいるケン先生がよく受け入れましたよね、そんな感想がありました。

これは確かに、良いものはちゃんと取り入れよう、という柔軟かつ世界のトップという立ち位置にいてもかたくなな心を持たない、ケン先生の指導者としてのすばらしさからくるものです。スポーツの世界のみなさんに、ケン先生がどれくらいヨガの世界におけるレジェンドか はなかなか伝わらないものでしょうが、私からしたら、ケン先生くらいの立場におられる方が若輩である私のからだの話しに耳を傾けてくださったことは、本当にうれしい出来事でした。だからこそ、なにかしらケン先生のお役に立てることがあれば必ずする、私はそう決めているわけです。

 

今回の日本代表トレーナーのみなさんへのアスリートヨガが、スポーツの世界でのヨガを必要とされるきっかけになっていったらうれしいです。

 

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