webのあり方

私はインターネット上の情報を、ほぼ 自分が知りたいことの検索目的にのみ使っています。
次から次へとリンクされるweb上では、時間はあっという間に過ぎてしまいますから。

それにしても、ほんとうにたくさんの情報が手軽に手に入る時代になりました。
インターネットが普及していなかった時代、初めて聞いたけれど辞書には載っていない言葉など、どのようにして検索していたのでしょう。思い出すことすらむずかしいほどです。

私はこのブログを私自身のofficial blogとして記しています。
インターネット上で 時に、???と思ってしまうような医学的知識についてのページに出会うことがあります。 患者さんの中にも、たくさんの情報を得すぎることによって心配がさらに大きくなり、来院されるかたが多くいらっしゃいます。

なにが正しくて なにが間違っているか。
これを言い切ってしまうことは、とても難しいことです。
なぜかというと、文章の記述だけでは 書き手の状況をすべて把握することはできませんし、読み手の状況とどこまで一致しているかを判断することも難しいからです。

教科書に載っている知識ですら、年月とともに新しい知識に塗り替えられることが多々あるくらいですから。

どの情報を手に入れ、どの情報を信じるか。
すべては自分で決めることで、かつ、選択した責任は自分にある。
そう考えられたらまったくシンプルで、問題がおこることもないのでしょうが、なかなかそうはいかない場合もあります。

このblogを読んでくださっている方から、『子宮筋腫・子宮内膜症について』  『生理痛をやわらげるyogaのポーズ』  『腸腰筋のストレッチ方法』 などなど、各論にわたる内容を書かないのか尋ねられたことがあります。
私のblogでは、勉強会で得た知識を共有するために各論に相当する内容を記すことはありますが、これまでにたくさんwebで流されてきた情報を重ねて書くことはあまりないかもしれません。

たとえば同じ子宮筋腫6cmの方でもその方を取り巻く環境によって、選ぶ選択は変わってくるわけです。直接お話しをお聞きし、診察をさせていただいてから提供できる情報は確実です。
また、重い内膜症の方に『生理痛をやわらげると言われているyogaのポーズ』 を提供したとしても、限界があることも知っています。
文字だけでは伝わりにくいニュアンスの違いもあることでしょう。
だからこそ、イーク表参道での外来やヨガイベントGyne Yoga などを通して、直接お顔を見ての交流をめざしています。

 『正しい情報・新しい情報を多くの人と共有する』ことを私のvisionのひとつにしています。
これからも、必要とされる情報を正しくお伝えしていけるよう努力してまいります。

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