季節を楽しむということ

日本には四季があり、それぞれの季節のよさがあります。
夏。
夏といえば…

太陽
花火
かき氷
そうめん
日焼け
すいか
浴衣
先日イーク表参道の外来に、月経不順を主訴に相談に来られた方がいらっしゃいました。
29歳 楽しい盛りだろうに覇気がなく、目にも力がなく、どうしたんだろうと心配になってしまうほどでした。胸や背中や顔に湿疹が出て、皮膚科にもかかっているけれど一向に良くならないとのこと。
よくよく話を聞いてみると、約束をした彼氏がいるけれど、彼が心の病にかかってしまい6ヶ月が経つ。彼の仕事と彼の家族の問題が原因とのこと。数日前の自分のお誕生日こそ何かあるかな、と 楽しみにしていたのにも関わらずお誘いもお祝いもなく終わってしまった。これから、どうしていけばいいのか自分で分からない。
そんな乙女の悩みでした。
心の病真っ只中にいる方と近い距離で接していくには、たくさんの苦しみ悩みや迷い、ときには諦めが伴うことが多いでしょう。家族であれば出来ることも増えるでしょうが、お付き合い中の彼氏彼女の関係だと、なかなか踏み込めるものではないことも想像できます。
クリニックに来てくれた29歳に話したこと。
まず、あなた自身が自分の生活を楽しもうよ。幸いにも話せる友達がいるのだから、今日にでも花火大会見に行こうと誘ったら? 下北の美味しいかき氷屋さんに行こうよと誘ってみなよ。この夏、なにか楽しかったこと、ある?きっとないんじゃない? 今からだって遅くない。まず、自分が夏を楽しもうよ。自分が自分の毎日を楽しもうよ。そしたら、元気が出る。笑顔も自然と出る。
彼に今、必要なのは休憩かもしれないし、家族との時間かもしれないし、別のなにかかもしれない。もしかすると、今の彼に必要なのがあなたじゃないかもしれないけど、あなたも一緒に下を向いてしまったら、いつまでたっても必要とされることはないと思うよ。
自分が元気じゃなかったら、ヒトに元気あげられないから。自分が笑顔じゃなかったら、ヒトを笑顔になんてできないから。
自分が毎日を楽しんでいたら、自ずとこたえは出てくるよ。
彼が元気になるかもしれないし、素敵なあなたに新しい人が現れるかもしれないし、友達との時間が大切になるかもしれないし。未来は分からないけど、今よりはきっと笑って過ごせると思うよ。
29歳の彼女はちょっと泣いて、ちょっと笑って帰っていきました。
花火とかき氷を 自分でこの夏の宿題にして帰っていきました。9月にまた来ると言って。
食べものには旬があるように、日本の生活にも四季があります。
旬にいただく食べものが一番美味しいように、季節ごとのイベントからはPowerをもらえます。
まだこの夏を楽しんでない方、いらっしゃったら是非! 今からでも遅くはありません。近くの夏祭り、温泉など浴衣を着られるスポット、外食で夏らしい食べものをいただく、手軽に楽しむ方法はたくさんあります。
みんながこの夏を、元気に笑って過ごせたら って願っています。

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