気持ちよく働く

ちょこちょこといろんなジャンルのお仕事をいただくようになりました。医者である という面だけでなく、さまざまな方面からのご依頼をいただくにあたり、私がどのように仕事をお受けするかについて書いてみたいと思います。

一番大切なのが、ご依頼いただく方と私の方向性が近いものであること。同じ「健康であることを目指す」ゴールを持っていたとしても、その過程において私が納得しがたい方法を推奨しているケースでは、残念ながら私のお話しを活かしていただくことが難しいであろうと考えるため、一緒にお仕事をさせていただくことはありません。また、完全ボランティアでのお仕事も現時点では受けておりません。それはなぜかと言いますと、ご依頼くださる方にとって私の価値がいかほどであるか、それを端的に示すのがフィーだと思うからです。

お仕事の依頼をいただいた場合、細かな交渉事は事務局がやってくれています。やりとりの中でフィーについてお尋ねするのは、「そちら様の意気込みはいかがほどでしょうか?」という質問をさせていただいていると同じことなのです。公のお仕事では雀の涙ほどのフィーしか発生しない場合も、なんと”交通費”しか出ない場合もあります。しかしそこは、私がご依頼いただいたお仕事に対してどのくらいの価値とやりがいを見出しているか、そこで変わってくるわけです。

その代わり一旦お受けしたお仕事に対しては、フィーの寡多に関わらず全力投球させていただきます。当然のことではありますが。頼まれて、やるときめたからにはがんばる。頼んでよかった!と思っていただけるようにがんばる。

目指していることは、気持ちよく働くこと。気持ちよく働かせていただくこと。そのためにお互いの立場で努力できる相手とお仕事をさせていただきたい。がんばれる条件、環境の整備、サポート体制、適度な頻度の意思確認、結局のところは、短い準備期間であれきちんとした信頼関係を築くことができる相手かどうか、に関わってくるということなのでしょう。

年始からも気持ちよく働くために、イークの外来の大掃除・断捨離をしました。普段からきれいにしているつもりでも、私の学会関係の雑誌、勉強会でメモしてきたこまごました書類など、よく見ればいろいろなものが混在してしまっていました。看護婦さんたちと一緒にぴかぴかに整頓し、空気の通りの良いすっきりした空間になりました。誰かによい環境を作ってもらって気持ちよく働かせていただくことも本当にありがたいことではありますが、自ら気持ちよく働くための努力も続けていきたいと思っています。

気持ちよく働く。

2016年もこの言葉を胸に、多くのみなさまとの良き出会い、誰かのお役に立てるお仕事との出会いを楽しみにしています。

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