神奈川県 体育協会公認スポーツ指導者講習会

神奈川県 体育協会公認スポーツ指導者講習会の講座を担当いたしました。

普段私のお話しをお聞きくださる多くのみなさんは女性、しかも月経を身をもって感じた方、もしくはその後の方がほとんど。今日はどう見ても7割以上が男性、しかもパッと見 シニア層多めという完全アウェイでの講習会(実際には平均53歳、男性68%)。しかも、日本体育協会公認スポーツ指導者の資格更新のための義務研修指定であり、仕方なく来た人だってきっといる。そんな会場でした。



はじめに、女性スポーツや女性アスリートの支援に興味がある人に挙手していただいたところ、130名を超える参加者のうち1割くらいでしょうか、パラパラと手が挙がる程度。一方、まったく興味がない方は?と尋ねたところ、こちらにはひとりも挙手なさらず、多分気を遣っていただいたのかな、と、そんなスタートでした。でもこの牙城を崩さねば と、こんなみなさんにも女性のからだの仕組みに興味を持っていただけることを目標とし、挑んだ100分。

帰りのエレベーターで一緒になった まさに”おじいちゃん”な風貌の方に、「先生の話し、聞いてよかったわー 何が大事か、ほんと良く分かった!居眠りする暇がなかったよー」そう言っていただき、今日の目標を達成できたことを実感しました。



開始前、縦に長い会場の一番後ろで出番を待っていた私の目の前で、ひとつ前の講義・理学療法士の先生からの講義にうとうとしていた方たちを見ていた私でしたから、時に頷きながら、時に首をかしげながら、時に笑いながら居眠りする暇なくお聞きいただけたことは本当に嬉しかったです。

現場はこれが実情です。

女性アスリートの指導も多くは男性指導者であり、しかも何が大事なことでどんなことに気をつけたらいいのかを真剣に向き合って学ぶ機会すらなかった、そんなみなさんがほとんど。ここから変えていこう!そう強く感じました。

残って質問してくださったのも、おひとりを除いてみな男性。ちょっと照れくさそうにお聞きくださるその姿に、みなさんを応援したいと思わされました。

学会レベル、JISSレベルではやるべきことはすでにやっている、あとは競技団体、体育協会が広めていってください、そんなフェーズに入りつつあるようですが、現場はまだまだこれから。再確認できました。私の闘志に油を注ぐ本当に良い機会をいただいたと思っております。ご参加くださいましたみなさん、ありがとうございました!

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