これからめざすべき女性アスリート像

冬季オリンピックをめざすアスリートを、チームの一員としてサポートさせていただくことになりました。オリンピックを目指す、と言っても、かなりオリンピックに近い選手ですのでオリンピック出場を目指すというよりはオリンピックでの表彰台を目指す、という目標を掲げてのキックオフとなります。

日本の女性アスリート、とくにチームスポーツのアスリートは”個””キャラクター”を確立させるという意識がまったくない と言ってしまってもよいほど”自分”をブランディングする意識が高いとは言えません。大学生でも社会人でも、そしてなんと全日本選抜の選手だってそれほど変わりはないように思えます。
もしかするとお金を生み出すことができる”商品”としての意識、人に夢や希望を与えることができる存在であるという自覚、そのあたりがまだまだ薄いのかもしれないと感じたりもします。
またアメリカなど海外の選手のようにそれぞれの選手が個人として、またひとりの女性として、プライベートを含めて応援されることなんてほぼなくて、ずっと「十把一絡げ」「部活の延長」の状態ですごしてきてしまっているようにしか見えなかったりもしますし、アスリートを支えるサポーター、スポンサーとの関係性も未熟なものだったりもします。

今回のお取組みでは、このアスリートがどう社会にインパクトを与えることができるのか、そこにも着目してサポートしていけたらと思っています。
またアスリート自身にも、自分がどんな選手になっていきたいのか、チームとしてどんなチームになっていきたいのか、その先の競技人生を終えたあとの女性としての人生をどうしていきたいのか、きっと想像したことすらないようなイメージを想像してもらえたらと思っています。素敵な青写真をすりこんでいきたいです。

スポーツが女性の一生になぜ必要なのか、どんなメリットがあるのか、なぜ豊かな人生につながるのか、これを社会に広く伝えていくことが私の大事な仕事です。今回の新しいお取り組みをとおして、私にできることをよく考えていこうと思っています。

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