出会った仕事もご縁なの @慈恵医大産婦人科 女医会

慈恵医大産婦人科の女医会がありました。私が大学で働いていた当時は近い年代の女医さんみんなで食事をする機会がよくありました。「Joy Joy club」と名前をつけて盛り上がったものです。今回は現教授、前教授をゲストとしてお招きし、大御所から中堅、若手までの女医が賑々しく集まりました。



いつまでも若手若手と思っていたのに、気がつくと自分よりもひと回り以上若い先生がいる現実。若い先生の中には初めてお会いする先生もいらっしゃいましたが、より多くの先生が医局を盛り上げてくださることはほんとうにうれしいことです。また、実際一緒に仕事をしてきたある意味同志とも言える先生方とは、上も下もなく再会を喜びあいました。現在 大学病院に所属している女医のトップが4-5年下の私の教え子だそうです。それ以上の学年の女医は大学、附属病院に属さず、ほかの病院、組織で働いているわけですが、結婚していてもしていなくても、子供がいてもいなくても、介護をしていてもしていなくても、みなさんそれぞれの場所でそれぞれ活躍されていることを改めて知り、私もがんばろう!という気持ちにさせていただきました。



大大先輩にあたる大御所の先生とは、今ではあちらこちらの勉強会でご一緒させていただく機会も多いです。医局に女医が1人しかいなかったころ、自分が2人目の女医として医局に入ったころ、そんな貴重なお話しを聞かせていただくこともできました。先輩がいるって、ほんとうにありがたいことですね。



ひとりの大先輩がこんなお話しをされました。人と出会うのはご縁だけれど、出会った仕事もご縁なの、と。要は出会った仕事、目の前の仕事をきちんきちんと積み重ねていけば、その経験はいつかどこかで自分の実となり自分を守ってくれることにもなる。その経験がそのうち、ほんとうにやりたい仕事に繋がっていく、そんなお話しでした。

今は下積みの時間を避けたり、医局というある種 煩わしいシステムを避けて年数を重ねていくドクターも多くなってきました。しかし、間違いなく今よりも女医に厳しい時代であった医局で育ち、医局を守り、今まだ活躍されている大先輩方からこのようなお話しをお聞きすることで、医局というピラミッドの中で学びを続ける良さをあらためて確認することができました。

自分の可能性を広げてくれることにもなるさまざまな経験、私にとってはきっと、大学院で卵巣がんの研究にであったこと にあたるでしょう。自ら選ぶことはまずない分野を学ばせていただく機会、学ぶ時間がたっぷりあったからこそ、女性スポーツ医学をメインにしている今でも  卵巣腫瘍について、子宮頸がんについて、婦人科検診について、自信をもってお話しできるのだと思っています。 



前教授は私が入局、大学院時代からもっともお世話になった先生、現教授は私の研究の直属のボスです。おふたりとも本当に仲がよろしくて、私が大学にいたころとなにひとつ変わらない掛け合いを楽しませていただきました。

仕事、研究、やるときはきちっとやる。楽しむときは思いっきり楽しむ。 この姿勢は、間違いなく慈恵医大産婦人科教室で身についたものです。ありがたいです。これからも同窓の先生方にさらにご指導いただきながら、私の道を精進してまいりたいと思っています。

幹事をお務めいただいた小田瑞恵先生、田沼有希子先生、ありがとうございました!



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