もうひとつの人生を生きられるのなら

PCのメールにはさまざまなブロックをかけているにも関わらず、いろいろなメールがやってきます。今朝目にしたのが、医者向けのリクルート会社からの転職斡旋メール。『石垣のクリニック勤務医。金土日休み週4日勤務でウン000万円』 しかも、当直なし/土(1日)日祝休み/研究日週1日/社宅あり なんて素敵な条件!

1週間7日間のうち、4日だけ仕事して、当直なしで、石垣島に家まで準備してくれる。たとえばですが月曜から木曜まで石垣島で仕事して、金土日は東京にいたっていいわけだし。それでいて、お給料は決して安くない。それだけ引き受け手がいなくて、きっと困っているクリニックが最大限譲ってこのような好条件を出しておられるのだと思うので、批判する気も否定する気もありませんが、こんな生き方をする医者もありなんだなぁと思ってしまいました。

この案件は皮膚科医を募集していたので私はもちろん無理なわけですが、もうひとつの人生を生きられるのならどんな人生がいいのかなぁと考えるきっかけになりました。

もうひとつの人生を生きられるのなら。
どこで暮らしますか?
だれと暮らしますか?
なにを生業としますか?
趣味は?
好きなたべものは?
お酒飲める? 飲めない?
クルマ乗る? 乗らない? 自転車?

私が生まれつきとびぬけて可愛くてスタイルも抜群だったとしたら、医者を目指さなかったかもしれないし、モヒにしてない可能性も高い。きっと、今とはまったく違う人生を生きていたのかもしれないなって思ったり。

私がもうひとつの人生を生きられるのなら、海辺にある平屋の一軒家に住んで、朝にはサーフィンに行き、シャワーしてからロードバイクじゃない自転車で仕事へ、患者さんを診て ここまで思い浮かべたときに、やっぱ医者はしてるんだ って気づいたり (笑)。午前中は診療所で患者さんを診て、お昼にハンモックでお昼寝したあと、また自転車で往診。白衣はやっぱり着ていないかな。当然のように真っ黒に日焼けしてるかも。何科の医者なんだろう。Drコトーみたいなお医者さんなんだろうか。夕方、海に太陽が沈むのを眺めたら店じまい。近くの居酒屋で仲間と集合してみたり。ジムとかトレーニングとか、無縁かも。ただ、ヨガはしてそう。でも、マットなんてきっといらない感じかな。

人間って、勢いとか思い切りとかあればきっと、今とはまったく違う人生を生きられるんだと思う。それなりの覚悟も必要だし、失うものへの執着を捨てきることもつらいだろうけど、本気なら変われる。それは、敢えてまったく違う人生 ではなくても当てはまることなのかもしれないなって。今の人生を変えていきたい人にも。

本気で痩せたい
本気でマッチョになりたい
本気でタバコやめたい
本気で稼ぎたい
本気で人生やりなおしたい
本気で性格変えたい

可能性はどれも0ではないんだと思う。今の自分の人生変えたい人がいたら、それはきっと可能だから。今の自分は、自分が積み重ねてきた小さな選択肢のくり返しによってできあがったもの。積み重ねた年月分、一度にひっくり返そうってのは間違いなくたいへんだけど、きっとできるから。

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一通の迷惑メールからここまでアタマを巡らせられる私って、ほんと幸せです(笑)。

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