最後の梅干しから

今朝、お昼のために雑穀米と梅干しを詰めました。ほとんど毎日食べてきた梅干しはおばあちゃん直伝の、私の大好きな梅干し。最後の1粒だったため、保存に使っていたタッパーを流しへ出し、出勤してきました。梅干しなくなっちゃったなぁ。そんなことを思いながら最後の1粒を詰めたことを覚えています。

お昼に、名残惜しそうに最後の1粒をいただいた後、午後の外来にやってきた患者さん。おふたりの方がそれぞれ、梅干しを差し入れにお持ちくださったのです。なんたる偶然! 
おひとりめの方には、今朝ちょうど冷蔵庫の梅干しがなくなったんですよ、ありがとうございます。なんてお話ししましたが、おふたりめの方には、今朝ちょうど梅干しがなくなったんですけど、先ほど梅干しをいただいたばかりなんですよ、びっくり! 私の声、聞こえました? そんな会話になってしまいました。

私に贈りものをくださる方はたくさんいらっしゃいます。食べものでは特に嗜好を知って、私が食べられるものを(想像して)お持ちいただくことも多く、お気持ちとともにありがたく頂戴しております。そんな中で、今日梅干しがおしまいになって、今日梅干しをおふたりからいただいた偶然。偶然にしても驚きです。そして、私がよろこぶものを、と思ってくださる気持ちが心からありがたいです。スタッフみんなでありがたくいただきますね!

贈りものを医者として受け取る是非に関してはいろいろご意見はあると思いますが、今日この日のために準備して、忘れることなく運んできてくださったお気持ちを尊重したいと思っています。私自身、これを差し上げようと意気込んで用意したのに、玄関先に忘れてきてしまった経験は何度もありますから。機を逸すると、贈りものは輝きませんものね!
私も贈りものをする際、相手の方を想い、楽しみながら選びたいと思っています。

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