『気が利く』に支えられて

関東地方は真夏日の太陽のあと、大雨、そして虹。夜中には久しぶりの大きな揺れ。地球が活発に活動しているようですね。

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今年の梅雨は、めまぐるしく変わる天候に追われているような感覚すら受けます。朝ぴっかぴかに晴れていても、午後に豪雨に見舞われることはそれほどめずらしいことでもなく、また、突風でダメにしてしまった傘は何本になるか。
先日も、突然の雨にいつも通り傘を持たず、ずぶ濡れになってしまった私を待っていてくれたのは、こんなありがたいスタッフの気持ちでした。

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オペ着と一緒に準備してくれてあったのはクリニックで使う患者さん用のバスタオルとメッセージ。まさにしずくを垂らしながら冷えたからだでクリニックに到着した私には、あたたかいお風呂が準備されているのに等しいくらいうれしかったです。
となりにいてくれる人にとって何を準備しておくことがbetterなのか、どんなケースを想定しておけばなにかあってもある程度円滑に進めていけるのか、こんなことをいつも考えながら過ごしていくことは、チームでの仕事をする際にとても大切な心がけであると思っています。よく 『気が利く』 と言いますが、まさにこの言葉がぴったり当てはまります。必須の業務ではない、でも誰かのためにやっておこう、その気持ちがチームの空気をあたたかいものにします。そしてお互いに気持ちの良い空気の中仕事ができる、最高の良い循環が生まれます。
美容師の友達とも、同じような話題で話しをしたことがあります。細かな道具をいくつも必要とする美容師さんの世界では、少しの気遣いが仕事の能率に大きく関わってくるそうです。
どんな業界でもどんな仕事でも、きっと同じでしょう。個人事業主で、自分はチームではなくひとりで仕事できる と思っている方も、必ずいろんな人のお世話になりながら毎日の仕事がすすんでいっているはず。また、取引先、クライアント、お客様とも人対人のコミュニケーションが必要となりますから、そんな関係性の中でも『気が利く』 ということは大切な要素なのではないかと思っています。
私自身、たいへん多くのスタッフの思いに支えられて毎日を滞りなく過ごしていくことができています。今回のバスタオルのように、私が ありがたかったー!と感激した心遣い 以外にも、私が気づくこともなく過ぎてしまったけれども、その準備のおかげで何事もなく終えることができたケースもたくさんあったことでしょう。
自分ひとりで世の中が回っている。なんて思いあがることなく、まわりにいてくれる方々との お互い『気が利く』やり取りを心がけていきたいと思っています。『気が利く』ってことは、相手をどれだけ思っているか、ということですものね。
それにしても、あのバスタオルはほんとうにありがたかったなー!

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