レディース健診DAY

今日は日曜返上で、レディース健診を担当しています。イーク表参道と契約する企業の健康保険組合向けの健診となります。外来とは違い、なにか症状や訴え、なやみがあっていらっしゃるわけではないので、おひとりおひとりとのコミュニケーションは深くはありませんが、目が回るほどたくさんの方の診察をさせていただいています。

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日本における子宮頸がん検査の受診率は24%。世界の先進諸国と比較すると驚くほどの低い検診率です。(ちなみにアメリカの子宮頸がん検診率は80%を超えます)その理由としては、婦人科が内科、整形外科などよりもはるかに敷居が高く、かかりにくい、かかりたくない科であること、検診を受けていなくても生命保険などに加入できること、などがあげられるかと思います。

婦人科の検査としては、年に1度 健康診断や人間ドックで子宮頸がん検査と経腟超音波検査を受けていただくのがもっとも理想的です。また、保険診療で検査をお受けいただく方も多いと思います。生理痛や過多月経など、婦人科にかからなくてはいられないような自覚をお持ちの場合は、婦人科との距離が近い人生になっていく場合が多いですが、とりたてて生活に困るような症状もなく、ある意味健康に過ごしてこられた方は、妊娠出産までは産婦人科と縁のない方が多いです。

今日の企業検診のように、健康保険組合が費用を補助してくれる場合はぜひぜひありがたく健診をお受けください。 個人事業主の方やそのご家族はそのような仕組みがない場合がほとんどですので、ご自身で気をつけつつ受診いただくことをおすすめします。

健康診断の項目は、早期発見が有効な疾患につながるものを多く含んでいます。子宮頸がんも早期発見が予後を大きく左右する疾患のひとつです。まずは健診をお受けいただくこと、そして結果に異常があれば医療機関を受診ください。産業医を担当している会社で健診結果を見せていただいていますと、異常を指摘されても放置するパターンも少なくありません。せっかく『ひっかかった』のであればちゃんと追加の検査をし、早期発見・早期治療につなげていきましょう。

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