探される人

今日、初診でイーク表参道を受診された方の中に、『以前私、先生に診察していただいたことがあるんです』とおっしゃっていた方がいらっしゃいました。婦人科受診は年に数回のため、次にその病院へかかった際には私はその病院にすでにおらず、他の医者にかかって2年くらい経つのだそうです。でも、どうしてもしっくりこず、インターネットで私を探し当ててくださったとのこと。このやりとりを見ていたうちのNsから、先生はよく探される人ですね、と言われ、うれしいような。

慈恵医大にいた頃の患者さんで、何度も診せていただいていた方が私の所在を探し当てていらっしゃることはあります。ただ、今日いらっしゃった方の場合は、私に一度しか会っていないそうです。当然のように、私の記憶にもその方は残っていませんでした。それでも私の名前をおぼえていて、探して会いにきてくださいました。

外来を担当する医者として、患者さんがピンポイントで探して会いにきてくださる。これほどうれしいことはありません。

総合病院クラスの外来診療の場合、所属する医者で週に2回くらいずつ分担して担当していることがほとんどです。病院にかかる曜日が違えば、まったく違う医者が診ることになります。同じ病院にかかっても、同じ医者にかかれないことの方が多いといっても過言ではありません。クリニックサイズになると、同じ医者がほとんどの曜日を担当していることが多いため、同じ医者にくり返しかかれる可能性が高いです。たまたまタイプが合う医者だった場合はラッキーですが、合わないと感じた場合に避ける方法がないのが難点でしょうか。

かかりつけ医をさがそうと、アンテナを高くして医療機関を訪れるかたもいらっしゃいます。どんな『いい病院・いい医者』とかいった類の雑誌や本よりも、ご自身が感じるフィーリングを一番になさるといいと思います。人対人の関係性ですから、どうしても合う合わないは出てきます。その中で、信頼関係を築ける医者とめぐりあうことができたら、その方の人生にとってとてもhappyなことだろうと思います。

女性にとってのかかりつけ医は内科ではなく婦人科がいいのではないかと常日頃から思っています。ダイナミックに変化する女性ホルモンによって女性のカラダは大きく変化します。また、女性ならではの妊娠・出産といったイベント、その前後のトラブル、そういったことを気軽に相談できるパートナーのような医者となれることを私も目指しています。
みなさんも、そんな視点で医者を見てみてください。そしてなにかに困ってしまったら、一度イーク表参道へお越しください。私がお待ちしております。笑

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