スポーツドクター講習会

学問の秋がスタートしましたね。
この週末は、スポーツドクターの講習会に参加しお勉強してきました。熱心な参加者で会場はいっぱい。

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今回の講習会では応用編の内容についての講義であり、微細な具体例まで知ることができました。
面白いと思った知見を共有します。
♢ 女性アスリートにおける貧血について
ヘモグロビン値が低下していなくても(カットオフ値 女性11.5g/dl)、フェリチンの低下(12ng/ml以下は要注意)を認める場合、つまり貧血予備軍 の女性に鉄剤投与した場合、鉄剤投与による治療群では下肢筋持久力が向上した。
♢ Hb濃度とパフォーマンスの関連について
世界陸上2007に出場した陸上の女性アスリートにおける継続的な検討で、Hb値が正常値とされる11.5g/dlから15.0g/dlの間でも、Hb濃度が高い方がパフォーマンスが高い(タイムが早い)という結論が出ている。
♢ ストレスとコルチゾールについて
身体的、心理的ストレスの負荷により、コルチゾールの分泌が亢進する。コルチゾールの増加が持続すると、すべての精神疾患に関与する重要なたんぱく質 BDNFの発現低下が生じる。海馬におけるBDNFの低下はうつ病などの精神疾患発症の原因となる。

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2日間連続の講習会のあいだに2020年東京でオリンピックが開催されることが決定しました。
講習会の2日目には東京オリンピックについての概要も共有されました。期間は2020年7月24日から8月9日 開会式閉会式が行われる国立競技場をはじめとして18の施設が会場として内定しています。
会場が多岐にわたる分、スポーツドクターの数も必要となるとのこと。
どんなかたちで東京オリンピックに関わることになるか、自分でも楽しみです。

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