学会参加レポートを書く という習慣

私は各種学会に参加したあと、できる限り近々のうちにイーク表参道・イーク丸の内のスタッフ全員が読める一斉メールで『学会参加レポート』を配信しています。

土曜日から日曜日にかけて参加をした先週末の抗加齢医学会のように、本来であれば勤務日である曜日が入っている際にはお休みをいただいて学会に参加しているわけですから、その報告というものはあってしかるべき と私は考えています。さらに、クリニックのスタッフ皆で共有したらよりためになる と思うからこその取り組みです。

この内容は、ある意味私が聞いた演題のエッセンス。各々が読んで へぇー!っと思えるような報告を集めてのレポートですから、かなり貴重なメモ、まとめと言えるはず。
学会を聞く姿勢を見ていると3つのタイプに分けられます。抄録集も開けずペンも持たず、とりあえずそこにいる人、たまにメモる人、必死でメモる人 or パソコンに猛スピードで入力している人。私はもちろん3番目。提示された数字は小数点1位までメモるタイプです。とりあえずぼーっと聞いている人 のお手をお借りしたいくらい、メモが追いつかないくらい興味深い発表が続いた学会。丸2日、朝から夕方までインプットに集中するのも、好きじゃないとなかなかできないことだと思っています。

ドクターのみなさんには共感していただけるかもしれませんが、医者の世界でもプレゼンの上手い下手は当然あり、せっかくの研究内容もプレゼン次第ではまったくアタマに入ってこなかったりもします。また、6つのシンポジウムが同時に進んでいく抗加齢医学会のようなケースでは、6つのシンポジウムのうち少なくとも2つや3つは聞きたい演題が入っているのにも関わらず、1つのシンポジウムを選ばなくてはいけないという泣きどころもあります。つまり、6分の5 の内容が聞けない という残念さ。
今回も泣く泣く 『エイジングと女性のがん』という、まさに私が過去に仕事としてきた内容のシンポジウムをあきらめました。本当は聞きたかった!でも、『エクササイズとメンタルヘルス』というシンポジウムを選びました。今の私にはこちらでしょ、そう思うから。これくらい、断腸の思いなわけ。

聞いたことは早い段階で整理すること。メモがあやふやなものに関しては早々に調べること。本当に興味があったら、その先生が書いている論文を引いてみること。こんなそんなを自分に課すことができる『学会参加レポート』は、私にとっても とてもいいことだらけ。ふーん。へーっ。なるほどねー。で終わることなく、ひとつふたつみっつよっつ、何かに活かせると思っています。

ちなみに、学会のたびにいつも配信している『学会参加レポート』ですが、どのくらいの方が目を通してくださっているのかを知りたくて、今回はそんなを知るための仕組みをくっつけてみました。リーダーたちがどれくらい読んでいるのか、マネージャー陣がどのくらい読んでいるのか、一般職だとどうなのか、ドクターだとどうなのか。みんながどのくらい読んでくれているのか も、私のモチベーションにつながったりしますからね。

今回の学会を通じて、腸内フローラの第一人者と共同研究がはじまる可能性が高いです。研究やその成果というのはすべて、ゆくゆくは世の中のより多くのみなさんの役に立つためのもの。楽しみにしています。

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