抗加齢医学会総会

今週末、抗加齢医学会総会に参加しています。晴天のパシフィコ横浜。学会場としてはたいへんありがたい立地、会場内の移動のしやすさも随一。医者によっては学会前日から現地入りし 下手したら2泊3日なんていう、学会に小旅行気分を期待する方もいらっしゃいますが、私のようにどれだけ遠くてもできる限り日帰り、という者にとってはありがたい会場です。

抗加齢医学会総会

アンチエイジングにまつわるフェスティバルのようなこの抗加齢医学会は、日に日に新しい知見が発表される医学の知識と、その知見を追随する健康関連企業の努力の結果=新しいアンチエイジングに関する商品 が勢ぞろいしている学会。学会員数もどんどん増えており、ものすごく勢いのある学会です。

それもそのはず、医学会ではありますが会員を医者だけに限っておらず、専門医資格制度を持っていますが、医者以外の方たちにむけた「指導士資格」も発行しているため、医者だけの学会には見られない華やかさがあります。そんな中、私はいつも通りのリュックサックで、今シーズン愛用している真っ白の革のスニーカー。こんなスタイルの学会参加者は、他にはいませんよね。

抗加齢医学会総会

各セッション、立ち見が出るほどの参加者数。
いつもお世話になっているおなじみの、企業のみなさんとクリニック外でお会いできるのも、学会ならではの楽しみです。とってもありがたいこと。

また、「ヨガ教えてらっしゃる高尾先生ですよね?」というお声がけを何人かからいただきました。こんな出来事は抗加齢医学会ならでは。「抗加齢医学会に来ている」=「健康に対する意識が高い」と考えてよいのかもしれませんね。

抗加齢医学会総会

≪今日、面白いな と思った知見≫

『エクササイズとメンタルヘルス』のセッションにおいて国立長寿医療研究センター 島田裕之先生から。
海馬の状態が良いと脳にアミロイドーシスが起こってもアルツハイマー型の認知症が発症しない ことがありうるようです。そもそも加齢によって海馬の体積は1%程度小さくなるわけですが、1年間の有酸素運動群(ウォーキング)と1年間のストレッチ群を比較すると、有酸素運動群では海馬が2%大きくなり、ストレッチだけの群では1.6%小さくなる と。

走る といった単純なエクササイズ単独よりも、いくつかのツールを使い 遊ばせながら or 学習させながらするエクササイズの方が、海馬におけるBDNF(脳由来神経栄養因子)の発現が高かった。つまり、ストイックにがんばる だけが良いのではなく、わいわい楽しみながらのエクササイズの方が、認知機能の温存には有効かもしれない。(マウスレベルにおいて)

明日も楽しく学んできます!

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