遅延型アレルギー検査

クリニックで行う検査項目について検討する目的で、『遅延型アレルギー検査』を受けてみました。
その結果が届いたのでレポートします。

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欧州アレルギー・臨床免疫学会(EAACI)は食物アレルギーをIgE依存性反応と非IgE依存性反応に分類しています。
一般的にはそれぞれ 『即時型アレルギー』、『遅延型アレルギー』と呼ばれています。
即時型アレルギー反応は、IgE依存性反応=即時型過敏性反応 であり、暴露後すぐに起こる反応です。
蕁麻疹や喘息発作などがこのタイプです。
多くの場合、反応の発言が急激であるため、誘発食材と症状の関連性は明確です。
一方、非IgE依存性反応による症状の多くは、抗原への暴露から数時間~数日たってから起こります。潜在的に炎症が促進し、生物学的反応が始まります。そのため、遅延型過敏性反応と呼ばれます。
症状の発現が遅いため、症状と誘発食物との関連を見つけることも難しいことが多いです。
そのため、気づかないうちに長期的に慢性炎症や組織変性を起こしている可能性があります。
非IgE依存性反応においては、IgG抗体、IgA抗体および免疫複合体が重要な役割を担っているとされているため、このうちIgG抗体を検査するわけです。
遅延型アレルギー検査で指摘されたIgG抗体の高い(レベルⅣ以上)食品を除いた食品でバランスよくローテーションさせることによって、カラダの不調があってもさまざまな検査で異常を指摘されなかった方が快復することがあるそうです。
私にとって、驚きの結果がいくつかありました。
(『0』は無反応、右へグラフが伸びるほど反応している という結果です。レベルⅣ以上が高値)
(ちなみに、グラフの下にある黒いグラフがIgE抗体)
まず、私が普段から摂っていない、乳製品における遅延型アレルギー反応の高さ!

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ある意味、摂らなくて正解ですね。
同様に、卵にも反応が出ています。

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ちなみに、お肉には反応は出ていません。
本当の『好き嫌い』でお肉を食べていないことがはっきりしてしまいました(笑)
大好きな野菜たちは…

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ほぼ問題なしですね。
と思ったら、なんと!

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毎日欠かさず摂っている大豆に反応が出ており、軽くショックでした。
毎日、豆乳、お豆腐、油揚げ、納豆、厚揚げ、豆の水煮、口にしない日はありませんし、
豆類は私にとっての大切なタンパク源です。
乳製品の反応の高さと比べればまだ軽い反応である と判断し、これからも摂らせていただきたいと思っています。
私にとっては、まだ勉強が足りない分野であるため、まずはテキストや結果、根拠とされている論文などを検討しようと思います。
そのうえで、『遅延型アレルギー検査』を受けてみたいみなさんに、結果を正しく説明できるよう準備したいと思っています。

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