ケガから得る解剖学

私は解剖学が大好きで、医学部の学生だった頃から解剖学の教科書はたくさん所蔵してきました。
組織学を除く骨や筋の解剖学に限って言えば、もうすでに解明し尽くされた分野の学問であり、教科書の内容が「古くなる」 という事はまずありません。
他の分野ではこんなわけにはいきません。例えば分子生物学や遺伝子学など、医学のさまざまな分野における研究が世界の施設でなされており、毎日のように新しい知見が論文として世に出ることになります。
という事は、日進月歩の分野では学生が学ぶ教科書も、少なくとも数年に一度は大きな改訂がなされるのが一般的なのです。
そんなわけで、大好きな解剖学の教科書は内容も更新されませんので 十数年買い変えられる事もないまま、私に繰り返し眺められることになるわけです。
楽に眺められて かつ薀蓄満載なのがこちら

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わが慈恵医大解剖学の河合先生による骨単

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3月下旬に左足の外側を痛めて以来2週間、5年ぶりの長期トレーニングオフに入っている私は、自分の足のどこがどうなってしまっているのかを この本とにらめっこしながら考えるわけです。
膝が痛いわけでも、足首をひねったわけでもないのに、左足を地面に着くと痛くて歩けない。
そんな症状を抱え、お世話になったのが整形外科ではなく スポーツマッサージとカイロプラクティック、アロマテラピー。
勤務先でもある(株)ドームのDAH(ドームアスリートハウス)のリカバリースペシャリスト 楢原さんは2013年WBCに帯同された方ですが、踵骨と立方骨の関節が固くかつ、前脛骨筋の張りが強すぎることを指摘くださいました。
同僚でもあるカイロプラクティックドクターの寺崎先生には、実際に踵骨と立方骨のあいだに緩みをつくる手技を行っていただいています。
イーク表参道では、筋肉などの痛みを和らげるとされているローズマリーカンファをブレンドしたアロマテラピーをうけています。
ちょうど5年前の春。4月4日におこした左腓腹筋内側の肉離れの際には、中国鍼と高圧酸素カプセルをメインに治していきました。
今回はまた新たなツールの効き目を実体験しています。
こうやって西洋医学の医者が、代替医療 Alternative Medicine の効果をカラダで信じるようになるのです。
そして、ケガをするたびにその部分の解剖に詳しくなっていくのです。
毎日2~3時間のトレーニングライフに戻るにはまだ時間がかかりそうですが、ちょっとびっこを引きながら 外来しつつ 自転車に乗りつつ ちょっとだけストレッチ系のyogaを味わいつつ、トレーニングオフの時間を楽しみたいと思います。
2月初旬以来、丸一日のお休みがないハードワークの中でのトレーニングライフでした。
きっとカラダからのSOSだったのでしょう。
取れてしまったままにしていたシャツのボタンをつけたり(3枚!)、アロマの本を買ってながめてみたり、仕事のあとに映画なんて観てみたり、いい香りのシャンプーをゆっくり選んでみたり、誘われたキックボクシングの試合を観戦したり… 
トレーニングライフで得られる爽快感や達成感とは違ったよろこびを感じています。
トレーニングライフに復帰する日には エンジン全開!で走れるよう養生に勤しみます。

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