女性医学学会ワークショップ

東京マラソンの今日、私は丸一日、女性医学学会ワークショップに参加しました。ホルモン補充療法の第一人者であり、個人的にもお教えいただいている愛知医科大学の若槻先生が たいへん熱心に取り組まれている学会です。私自身も、いつもとても楽しく参加させていただいています。 今日は立ち見が出るほどの大盛会。



私たち医者は、学びたいと思ったらいくらでもまともな勉強会に参加し学ぶことができる環境にあります。ヨガや運動指導などの他の業界では、勉強会で聞いたこと見たことが正しいのか、普遍的な情報なのかをまず吟味する必要があるけれど(少なくとも私はそう思ってます)医者の世界でそんな杞憂は不要です。この点は学ぶ先が医学で本当によかったと思うこと。

今日も女性医学という切り口の学会であるがゆえの、普段はなかなか気づけないような課題、現場の思い願いなどを知ることができました。

今日私がもっとも衝撃を受けたお話しをひとつ ご紹介します。

妊娠前にBMI 18.5未満の「痩せ」に分類される方たちのうち70%の女性が、産後に骨量減少もしくは骨粗鬆症と診断されるそうです(Kurabayashi)。

人生はつながっています。小児期、ジュニア期、妊娠する前のからだ、妊娠中の状態、産後どんな生活をおくるか、妊娠中にサインがあった場合にその異常に対してどう取り組むか、その選択が閉経後、老後、長くなる平均寿命に対していかに健康寿命を伸ばしていけるかに、関わってくるわけです。できるだけ多くの女性に、しかもできれば若いうちからアプローチしていきたい。今日も強く思いました。たくさん勉強させていただきありがとうございました!

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