ママアスリートネットワークワークショップ@JISS

JISSにおいてスポーツ庁受託事業 第2回ママアスリートネットワークワークショップが開催されました。女性アスリートの競技人生、女性としての人生の中で訪れる妊娠、出産、子育てのための時間。アスリートとしてのキャリアが断たれる懸念があってなかなか妊娠・出産に踏み切れないアスリートがいることは間違いありません。そんなアスリートをサポートすべく、妊娠・出産後に競技復帰を考えるアスリートの不安解消に役立てる取り組みをしていこうと立ち上がったプロジェクトです。

ソチオリンピック フリースタイルスキー日本代表の三星マナミさんからの提案ではじまったプロジェクトです。実際に妊娠・出産を経験されたアスリート、元アスリート、そのサポーターのみなさんが困ってきたからこそ必要とされたネットワークなのだろうと思っています。



今回は冬季スポーツのシーズン中であるにも関わらず、関係者のみなさんが多く集まってくださいました。元オリンピアンである引退後のアスリートが何人もおられました。JISSに集う人たちのすごさですよね。

今回は現役ママアスリートとして、北京での世界選手権において400m×4 で銀メダル、さらに8年ぶりの日本新記録を樹立した千葉麻美選手がご参加、土肥先生からのインタビューにお答えくださいました。妊娠中にどんなトレーニングをしたのか、からだの変化はどうだったか、分娩の経過はどうだったか、産後、授乳はどうしたのか、復帰後の記録はどうだったのか、などなど、実際にお聞きしたいことにズバリお答えいただいて本当にありがたかったです。アスリートの生の声をお聞きすることの大切さを感じました。

妊娠中もトレーニングをし、出産後競技復帰されたアスリートが日本においてまだ少なく、ロールモデルがないという問題点があります。また妊娠出産は妊娠経過、出産方法、産後の経過などケースバイケースであり、産後についても個々の対応をしなければいけないことが多いです。そんな中でもある程度のガイドラインはやはり必要であり、現場では心待ちにされていることを強く感じました。



(妊婦体験として重りを装着しての妊娠期トレーニングを提供しました)

これからもママアスリートをサポートしていく活動が大きくなっていくよう、私も積極的に参加していきたいと思っています。

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