腸内フローラを確かめたい

医学監修を担当している企業とのミーティングがありました。毎日の生活や食習慣に”気づき”をプラスすることによって生活習慣が変わり、健康、美といった自身が理想とする状態に近づいていただくためのチェックキット『カラダチェック』シリーズ。この『カラダチェック』に新しい展開を加えるための話し合いを何度か繰り返しています。
 

今回のテーマは腸内フローラ(=腸内に棲んでいる細菌群) 。腸内フローラ研究の進歩によって、便から腸内細菌のDNAを抽出し遺伝子配列を解析できるようになったため、腸内細菌の種類やバランス、健康と腸内細菌との関係などが明らかになってきています。また、日本人女性のがん死亡率の第一位が大腸がん(2013年人口動態統計より)であることからも、腸内の状態に関心が高まっています。

腸内フローラの中で健康に良い作用をしてくれる代表がビフィズス菌。ビフィズス菌は乳酸菌やビフィズス菌を含む食品・サプリメントを摂取することで数を増やすことができる菌であり、オリゴ糖や食物繊維はビフィズス菌が棲みやすい腸内環境にする作用が知られています。一方、不規則な食生活や生活習慣、加齢によってビフィズス菌は減少します。またビフィズス菌は便秘改善、美肌、免疫力の向上など、健康や美に関する多くの機能・効果が期待されています。また、腸内細菌のバランスが 痩せにくい・痩せやすい といった体質にも影響を与えていることがわかっています。

今回リリースとなるチェックキット『ビフィチェック for MEDICAL』では、腸内の悪玉菌の代表であるクロストリジウム属菌と、善玉菌の代表であるビフィズス菌との比率をチェックすることによって、理想的な腸内環境かどうかの判定をしていきます。さらに痩せやすい腸内環境かどうかをチェックするために、バクテロイデス菌とクロストリジウム属菌の比率を確かめます。

どれだけ食事制限をしてみても、運動を自分なりにがんばってみてもなかなか痩せられない方、もしかすると腸内細菌のバランスが痩せにくくしているのかもしれません。そんな方にはぜひ、ご自身の食習慣・生活習慣を見直すのと同時に、この『ビフィチェック』をお試しいただけたらと思っています。

詳細につきまして、あらためてこちらのBlogでもご紹介させていただきますね。

侵襲のない検査で自分のからだに良いことを知りたい。そんな願いを叶えるのが『カラダチェック』シリーズです。病院では検査してくれない項目、もし検査できるとしてもとても高価な検査になってしまう、知ったらきっといいことがあるのに、そんな医療の行間を埋める検査をこれからも現実のものとしていけたらと考えています。

自分たちにも検査という立場から この社会に役立てることがあるはず、そんな信念を持って取り組んでいる彼らとディスカッションすることは本当に楽しく、わくわくします。そんな彼らの思いをかたちにすべく、また実際に医療に近い場で必要とされるかたちにすべく、私も取り組んでまいります。

関連記事