ジュニア(高校生の部)女性アスリート講習会

平成25年度から継続して取り組んでいる文部科学省『女性アスリート育成・支援プロジェクト』のひとつ、「女性ジュニアアスリート選手・保護者講習会」が開催されました。今回は高校生のアスリート向け。9月には中学生のアスリート、保護者、指導者に講習会を開催しましたが、今月は高校生。前回同様やはり遠くからのご参加が多いです。

冒頭、このプロジェクトのチームリーダーでもある土肥先生からのお話しの中に、2011年なでしこジャパンがワールドカップで優勝をした、またレスリングの吉田沙保里選手が世界選手権13連覇、2004年アテネ、08年北京、12年ロンドンの五輪3連覇を合わせ16連覇を継続している、そんな輝かしい実績を持つ日本女子の強さをこれからもサポートするためにこの取り組みを活かしていただきたい、そんなフレーズがありました。目の前にいるジュニアアスリートたちがオリンピアンとして活躍する日がくるのかもな、なんて思いながら、この事業の大切さをあらためて感じました。
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今回は、中学生アスリートたちからは得られなかった反応をいただき、とてもうれしかったです。中学生アスリートは保護者への啓蒙がとても大切、高校生以降のアスリートには本人の教育が有効、そんなイメージを抱きました。

月経移動のためのピルに関する質問や不安、ピルを実際に試してみて中断せざるを得なかった経験をもつアスリートからの相談など、まさに現場の声を聞きました。また、地方においてどんなかたちで婦人科に受診すればいいのかなど、地域性のある悩みも多かったです。直近の試合に生理が重なってしまうアスリートの相談だったりを聞いていて、やはり”相談する場所の確保”がもっとも早期に解決していかなければならない点だろうと思います。

日本体育協会では、婦人科医のスポーツドクターを養成すべく、本日明日も講習会を都内で開催しています。必要に迫られているから人数を増やす、ではなく全国各地の女性アスリートが安心して相談できる婦人科医が増えていくことを願っています。

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