パラリンピアンのサポート

新国立競技場、エンブレムの問題、毎日のようにさまざま取沙汰されるオリンピックの話題。来院されるアスリートからリオのオリンピック代表選定の試合日程などお聞きしていると、東京でのオリンピックの前に取り組まなきゃいけないことがあるのに、と思ってしまったりするこのごろ。

ここのところ、イーク表参道へパラリンピックを目指す強化選手レベルの方の受診が相次いでいます。今日は聴覚障害、先日は視覚障害、そのまえも聴覚障害。JISSのホームページからイーク表参道を見つけてお越しになる、もしくはJISSから紹介されるケースが多いようです。

視覚障害、聴覚障害、脊損などなど、さまざまなハンディを持ちながらも日本代表として世界とたたかう。そんな彼女たちを見ていると、調子が悪いところ以外は本当に健康だし、がんばっているし、普通だし。たとえ目が見えなくたって何も変わりはありません。日本代表を目指すアスリートであることを自覚した上で、生理に悩んだり、彼氏もいて妊娠を心配したりするひとりの女性。

以前から、手話をマスターしたいと思っていました。お話しするのも少し恥ずかしいのですが、私、
「お大事に!」
の手話をひとつだけ覚えて、聴覚障害の患者さんがお帰りの際にやっているんです。私の決して上手ではない手話に気づいた時 見せていただける患者さんの笑顔に、手話ができたらいいな、といつも思うのです。

オリンピックはオリンピック・パラリンピック大会です。世界中からパラリンピアンを迎える心の準備として、私自身はできる手話の数を増やしていきたいと思っています。そしてイーク表参道ではパラリンピックを目指す女性アスリートのサポートを引き続きおこなってまいります。

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