子宮内膜症カンファレンス

日本列島に台風11号が接近している今晩、子宮内膜症の勉強会に参加しました。平日の夜にもかかわらず多くの産婦人科医が集いました。子宮内膜症は女性の一生にかかわる疾患であり、ひどい月経痛によってQOLを下げるだけでなく、不妊症の原因になり得ることもよく知られています。また、手術をしても再発するケースも少なくなく、がん化のリスクもあります。しかもある意味”そのへんに転がっている”くらいとても身近な病気であり、クリニックで初めて診断されることはよくあります。だからこそ新しい情報を得て、正しい知識としていく必要がある分野です。
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学会、研究会、など勉強会で得られる新しい報告は、実は臨床の場でなかなか活きない情報であることが多く、ふーんそうなんだーというような、自分とは関係がない物語りを聞いているかのように聞き流してしまいがちです。しかし今日は、参加した300名ちかいドクターのほとんどが興味を持って聞いているようでした。それくらい子宮内膜症はよくある病気、身近な病気、ということでしょう。

私自身はみなさんに活かしていただけるような新しい情報がなにかないか、クリニックにお越しになるみなさんに提供できる情報がなにかないか、そんな視点から聞かせていただきました。

子宮内膜症の発症は、月経の際の逆流血がもっとも大きな原因とされていますが、そのより強い根拠となるようなデータが報告されたことを知りました。これから論文の原本に目を通そうと思っていますが婦人科医としてヨガにも関わる私にとって、月経血の逆流に関してはよくよく尋ねられる話題です。これまでも私なりに咀嚼した内容でお答えしてきましたが、より確信を持ってお答えできるかと思います。

楽しく興味深く学ばせていただきました。得たひとつひとつの情報を自分で確認し、正しい知識にしていきたいと思っています。

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