『女性のライフプランとヘルスケア』について

ホテル椿山荘での勉強会に参加しました。『女性のライフプランとヘルスケア』について。

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現在、日本産科婦人科学会でも女性のヘルスケアの部門にますます力を入れていく方向性にあるようで、女性のライフプランに婦人科医がどう関わっていけるか とても必要とされている分野だと思います。
女性の社会進出に伴い、初婚年齢、初産年齢はともに、20年前に比べ約3歳 高くなっています。社会におけるキャリアを優先するが故に妊孕性=妊娠できる可能性 を下げてしまっていると考えられます。
妊娠を希望するまでの間に、子宮内膜症を発症しているケースもよく見られます。きちんと診断され、治療を継続していればまだ良い方で、産婦人科の敷居が高いために、月経困難を自覚していても我慢してやり過ごしたり、早めの治療開始が近い将来に大きなベネフィットを与えることを正しく理解することなく放置したり。いざ妊娠したい!となったときに、もっと早く手を打っておけば、となるケースも多いように感じます。
今の世の中で、女性はもっと欲張りになっていいと思います。社会でももっと多くの女性が責任ある立場になっていいと思うし、プライベートでは欲しい人数の子供を産めばいい。
そのためには、社会におけるサポート体制を整えていくことや、本人が自覚ある取り組みをすることは必須です。職場に対する取り組みは無論のこと、自分のカラダの状態を正しく知り、必要であれば治療 たとえば女性ホルモンを用いた治療 をきちんと選択すること。
女性がよりアクティブに、より欲張りに、自分が思うような人生を過ごしていくために、女性自身が自分のカラダに関する知識を得て賢くなり、上手に使えるものは上手に使うこと。これが不可欠ですね。

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